疾患と書籍
ここでは鍼が主にどのような疾患に効果があるのかを簡潔にまとめます。
ご注意
ごく一部の書籍とその記載された疾患名を紹介するだけです。
必ずかつ万人に対して治癒を約束するものではないことをあらかじめご了承ください。
私がこれらの治療法を実際にやったことがあったり、できるわけではありません。
もし、ここに列挙する疾患をお持ちの患者さんがご来院された際には、
これらの治療法を参考にして治療を施すことは可能です。
疾患を列挙する目的は2つあります。
1つは、人間が生まれながらに持っている自己を癒す力、
つまり自然治癒力の存在を改めて認識していただくことです。
鍼や灸は体に働きかけ、その治癒力を引き出すきっかけをつくる道具なのです。
全く原因も症状も異なるような下記の様々な疾患に対し、鍼灸が有効な理由が理解できると思います。
2つ目は、情報の提供です。
西洋医学によって分類された疾患において、鍼灸が有効と見込まれる治療法がどの疾患においてあるのかを明示し、患者さんがご自身の疾患に鍼灸を試してみる価値があるかどうかを検討する際の一助になりましたら幸いです。
手術や薬に頼らずに、健康を増進、維持したいとお考えの方や
鍼灸治療を受けたことのある方など改善があまり得られない患者さん達が
これらの治療法の存在を知ることで、ご自身の治療の選択肢が広がりましたらと思います。
手術をしたら、手術前の状態には戻れません。手術事故があったり、
手術後に満足のいく結果を得られなかったと語る方もいらっしゃいます。
その点において、手術の前に鍼灸を試してみる価値は大いにあるのではと個人的には
考えています。
それでは書籍とその疾患を下記に記します。
●最新 鍼灸治療165病―現代中国臨床の指南書―
三和書籍/編集者 張仁/訳者 浅野周/2007年6月10日第1版第1刷、2022年3月6日第1版第3刷
1.内科疾患
インフルエンザ、急性黄疸型肝炎、慢性ウイルス性肝炎、急性細菌性赤痢、細菌性食中毒、伝染性下痢症、腎症候性出血熱(流行性出血熱)、ライム病、慢性気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症、シャックリ、慢性胃炎、消化性潰瘍、胃下垂、急性胃軸捻、慢性潰瘍性大腸炎、肝硬変、狭心症、急性の心筋梗塞、不整脈、リウマチ性心臓疾患、急性関節リウマチ、(リウマチ熱)、高血圧症、閉塞性血栓性血管炎、再生不良性貧血、血小板減少症紫斑病、関節リウマチ、(類風湿性関節炎)、重症筋無力症(眼型)、エイズ、強皮症(進行性全身性硬化症)、エリテマトーデス、肥満症、痛風、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、糖尿病、高リポ蛋白血症、脳梗塞、仮性球麻痺、植物人間、震戦麻痺(パーキンソン病)、遺伝性運動失調、血管性片頭痛、急性脊髄炎、ALS(筋萎縮性側索硬化症)、痙性斜頸、急性感染性多発性神経根炎、顔面神経麻痺、顔面痙攣(チック症)、三叉神経痛、坐骨神経痛、大腿神経痛、レーノー病、先端紅痛症、不穏下肢症候群(レストレスレッグス症候群)、幻肢痛、老年性認知症、統合失調症、癇癪、ヒステリー、神経衰弱、慢性腎炎、胃下垂、陰萎、機能性射精不全、(遅漏)、精液減少症、悪性腫瘍、放射線障害、
2.外科疾患
急性炎症、フルンケル、丹毒、急性リンパ肝炎、急性乳腺炎、頚椎症、骨折、対麻痺、肩関節周囲炎、上腕骨外側上顆炎、狭窄性腱鞘炎(弾発指)、ガングリオン、寝違い、ぎっくり腰、潰瘍病の急性穿孔、胆石症、急性虫垂炎、胆道回虫症、泌尿器系結石、直腸脱、痔、輸液輸血反応、リンパ結核、乳腺房増殖、慢性前立腺炎、前立腺肥大、下肢の静脈瘤、毒蛇の咬傷
3.婦人科疾患
無月経、生理痛(月経困難症)、急性機能性子宮出血、子宮下垂、子宮脱、子宮筋腫、慢性子宮頸管炎、慢性骨盤内炎症性疾患、不妊症、外陰白斑症、逆児(体位異常)、習慣性流産、人工妊娠中絶、難産、乏乳症
4.小児疾患
乳児の下痢、ヒキツケ、水頭症、小舞踏病、汚言症(トゥレット症候群)、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)、百日咳、小児の脳炎後遺症、小児麻痺、多動症候群(ADHD)、遺尿症(おねしょ)
5.耳鼻咽喉・眼科疾患
急性結膜炎、麦粒腫、斜視、青少年の近視、慢性単純緑内障、老人性白内障、中心性網膜症、視神経委縮、皮質盲、色覚異常、網膜色素変性症、感音性難聴、急性化膿性中耳炎、メニエル病、萎縮性鼻炎、アレルギー性鼻炎、蓄膿症(慢性副鼻腔炎)、急性扁桃炎、慢性咽頭炎、声帯の病変、顎関節症、アフタ性口内炎、歯痛
6.皮膚科疾患
円形脱毛症、女子顔面黒皮症、肝斑、酒査鼻、ニキビ、雀卵斑(そばかす)、イボ、神経皮膚炎(アトピー性皮膚炎乾燥型)、乾癬、尋常性白斑(白なまず)、しもやけ(凍瘡)、湿疹(アトピー性皮膚炎)、うおのめ(鶏眼)、
7.保健
麻薬中毒、禁煙、禁酒、老化防止、抗疲労、あがり症
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